【北京=矢板明夫】昨年5月に83歳で死去した日本囲碁界の重鎮、藤沢秀行名誉棋聖の業績を顕彰するための「藤沢秀行記念室」の開幕式が24日、北京市内で行われ、日中の囲碁関係者約100人が出席した。中国囲碁協会の王汝南主席は「世界の囲碁の発展のために大きな足跡を残した藤沢先生の功労を永遠に心に刻みたい」とあいさつした。
記念室は中国の藤沢氏のファンらが中心となり、藤沢氏の遺族の協力を得て造ったもの。北京市中心部の囲碁雑誌「囲棋天地」社内に設けられ、藤沢氏が愛用した囲碁セットや揮毫(きごう)した書など数十点が展示される。
中国でも高い人気と影響力を持つ藤沢氏は、1980年代初めから、弟子たちを連れて13回、自費で訪中。改革開放の直後で、活動を本格的に再開したばかりの中国囲碁界に日本の経験を伝え、若手の育成に力を注いだ。中国の棋士を日本に招待し生活面で世話することも多く、「中国囲碁界の恩人」と中国メディアに評されたこともある。
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